【Vol.4】アルフレックスのある暮らし

東京・恵比寿のアルフレックス東京。経験豊かなスタッフが、暮らし方に合ったソファ選びの相談にのってくれる。【撮影/和田北斗】

アルフレックスとはどんなブランドなのか?

 旭川ふるさと納税の返礼品に、2024年10月から、アルフレックスの製品が加わりました。

なぜ、アルフレックスが? と思う方もいらっしゃるでしょう。実はアルフレックスのソファ工場は、2008年から旭川市にあります。アルフレックスのソファはすべて、本体の製造からカバーのファブリックの縫製まで、この旭川の工場で行われています。  

 アルフレックスとはどんなブランドか、保科卓社長に伺いました。
「アルフレックスは1951年に、イタリアのミラノで誕生しました。1960年代後半、イタリアに渡った創業者の保科正がアルフレックスの家具に感銘を受けて製造を学び、1969年、日本でアルフレックスジャパンをスタートしました。
その後一貫して、モダンファニチャーを通して豊かな暮らし方を提案。普遍的な価値と時代ごとの感性を形にしています」

アルフレックスジャパンの保科卓社長。

暮らし方から考えるソファ選び、家具選び

東京・恵比寿にあるアルフレックス東京では、コーディネートされた空間として、家具を体感することができる。

 アルフレックスのショップでは、お客様にソファ選びのアドバイスをする際、どういう暮らし方をなさるか、詳しくお聞きするそうです。おひとりなのか、ご家族なのか、ホームパーティをよくなさるのか。部屋の形やレイアウトはもちろんですが、その空間でどう過ごされているか、あるいはどう過ごされたいかを知ることがいちばん重要だそう。
 そして、アルフレックスが考える、長く使える家具の条件とはーー

1. 飽きがこないシンプルなデザイン
2. 使い込むことができる堅牢さ
3. 経年変化に対応できる、メンテナンスの体制

 アルフレックスの家具は、この3つの条件を満たしているだけでなく、さらに日本ならではの住宅事情にも対応しています。その一つがマンションなどを想定した搬入経路の問題。大型のソファはノックダウン方式で、パーツごとにバラバラにできるように、最初から設計されています。
 

 メンテナンスに関しては、アフターサービスや品質管理をするクオリティセンターを川崎に設置。製品を熟知した社員が、家具の状態や予算、この先何年使うかなどを考慮して、メンテナンスの方法を提案しています。
 また、製造終了製品を含め、何年たってもソファカバーの新調に対応できるよう、型紙は全て自社で保存しているそうです。
 近年、メンテナンスの需要が増加。中には「結婚する娘に持たせたいから」と、古いソファを修理に出すお客様もいらっしゃるそう。
「家具屋冥利につきますね」と保科社長。
 
 「アルフレックスの企業理念は、心豊かなライフスタイルを実現すること。そのためには、長く安心して使っていただけることが大切です。
 家具は生活を支えていく道具。家族の一員のように、生活を共にできる家具を求めているお客様にお選びいただけたら嬉しいです」と保科社長は語ってくれました。

家を建てたのは「庭」が欲しかったから

アルフレックスのソファ「BRERA(ブレラ)」。片アームにすることで軽やかな雰囲気に。ここは庭を眺める場所。【撮影/和田北斗】

 旭川郊外に家を建て、2年前から東京との二拠点生活をしているY様。スキーや仕事で富良野や旭岳、旭川に来ているうちに、この地に住みたいと思うようになりました。
 コロナ禍にリモートで仕事ができるようになり、長期滞在可能な家を見つけて土地を探し始めました。
 
 貸家住まいもそれなりに快適でしたが、それでも家を建てようと決めた理由は、「庭が欲しい」と思ったから。
 ご両親も庭いじりが好きで、父方の実家は造園業。ご本人は、以前は庭に興味がなかったそうですが、庭の向こうに地続きで山や川があるこの場所で庭を作り、土地に近い暮らしをしたいと思うようになったそうです。

 家を建てるに当たっては、土地が広いので平屋を希望。北欧風の家具が好きで、そんな家具が似合う家を設計者に依頼しました。
 ダイニングテーブル、チェア、チェスト、ベッドなどは揃えましたが、いいなと思ったソファと出会わず、竣工して1年ほどはソファのない暮らしをしていました。
  
 しかし、1年前、アルフレックスのソファを購入。ソファ選びに迷っていたYさんがアルフレックスのソファを選んだ理由をお聞きしました。

ソファに座って、庭を眺める時間が幸せ

木のダイニングテーブルと、アルフレックスのソファがバランスよく収まっている。【撮影/和田北斗】

 「ストレッチをしたりヨガをしたり、と床も気持ちいいので、最初はソファはなくてもいいかなと思ったんです。でもソファがないと、ゴロッとくつろげる場所がない。そして何より、家を建てたいちばんの理由でもある、大好きな庭を見るための居場所がないことが寂しくて」
 けれど、いざ購入となると、ソファはサイズも大きいので、躊躇していました。

 そんな時、インテリアのプロの友人のアドバイスで東京・恵比寿のアルフレックスのショップへ。
 最初は、座面が低くゆったりしていてクッションが固めの「ERA(エラ)」が良いかな、と思ったそうですが、帰りがけに座った「BRERA(ブレラ)」のフワッとした座り心地も忘れ難かったそう。
 プロの友人はブレラを勧めてくれました。理由は、アームが薄く、また背もたれの一部を抜くことができるので、ゴロゴロできる大きめサイズでも圧迫感がないこと。くつろぐには少し柔らかめなクッションの方がいいこと。心配だったサイズは、実際に部屋に新聞紙を敷いて確認。ショップにも計3回足を運びました。

 そしてついに家にソファが入ると、フローリングのみの時とまったく違うと感じたそうです。
「急に部屋になった!と思いました」。
 ゴロッとするにはちょうど良くて「座るたびに、ほどよいフワ感」。
 背もたれが一部ないことで、予想できなかったヌケ感があり、キッチンからも庭がよく見えます。お客様が来てもダイニング向きに座ったり、自分でもちょっと腰掛けたり、とオットマン部分は人気エリアに。
 
 空間全体のナチュラルな感じに、アルフレックスのモダンなソファが加わってインテリアの指向も少し変わり、モノクロのポスターの額やスタンドの照明が似合うようになりました。
 実家と違い、部屋には好きなモノしかない。庭も好みの花だけ。部屋も自由に飾ることができるーーそこはまさに自分の居場所。
 「ソファに座って窓から庭や夕陽を眺めていると、なんて幸せなんだろうと。ソファを購入することで、私はこの『時間』を買ったんだな、と思います」

旭川ふるさと納税の旭川家具の中から、特に私の好きな家具、こう使って欲しいと思うものをセレクトしました。ファブリックも私が選んだ特別仕様のものをご紹介します。

【パーソナルチェア】

【撮影/和田北斗】

「家に帰ってあの椅子に座りたい」と思える一脚

 パーソナルチェアを使い始めると、ソファとは違った使い方ができることに気づくと思います。第2回目のコラムでもパーソナルチェアについて触れましたが、好きな場所に移動できることがソファとは違う最大のポイントです。
 北国の暮らしでは、薪ストーブのある家も多く、炎を眺めながら過ごす時間は冬の贅沢です。
 普段はソファのそばに置いてあるパーソナルチェアを、薪ストーブを焚くときには炎が見える場所に移動して、ゆっくりとお茶を飲んだりお酒を楽しんだり。椅子1脚で至福の時間が訪れるのです。
 そしてそんな使い方を覚えると「早く家に帰ってあの椅子に座りたい」という気持ちになってきます。

回転するから、向きを自由に変えられる

 このアルフレックスのルチアは、しっかりとしたスチールの脚。回転するので簡単に向きを変えられます。
 テレビを見たいけれど、庭も眺めたい、という場合、ルチアのような回転するパーソナルチェアを置いてみましょう。
 ダイニングテーブルとリビングスペースの間に置く椅子としてもぴったりです。その時々によって、ダイニングに座っている人と、あるいはリビングにいる人と会話できる場所になります。
 身体を包み込むような座り心地なのにサイズが大きすぎず、スペースをあまりとらないのもルチアの良いところです。

「アニバーサリーチェア」のすすめ

 椅子は「自分の居場所」です。特にパーソナルチェアはそうです。
 私がこうなったらいいなあ、と思うのは「アニバーサリーチェア」が定着すること。節目の誕生日や結婚祝いといった記念日に、椅子をプレゼントするーーそんな習慣、素敵だと思いませんか。
 ここでは、「お母さんに贈る椅子」を想像して、シックな赤のファブリックを選んでみました。座るだけで、元気が出そうですよね。
 ジュエリーや実用品もいいけれど、いつも一生懸命働いているご両親や、そしてときには自分のために、アニバーサリーチェアを買う。これからの人生をずっと一緒に過ごしていく椅子として。
 それがふるさと納税で手に入るなら、それもひとつの方法かと思います。

ルチア(LUCIA)

本体生地:ICA-RD30/脚部:MGY メタリックグレー

【下田さんのおすすめ】はこちら

返礼品番号:- (家具商品券で入手可能)

寄附金額:¥1,520,000

サイズ:幅 80㎝  奥行 82cm  高さ 79㎝  座面高 41㎝

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