【Vol.5】家具の選び方、インテリアの考え方
〜 旭川家具をセレクトするために 〜

【撮影/和田北斗】

大切なのは「どう過ごしたいか」

 「インテリアはどうやって選んだら良いのでしょう?」というご質問をいただくことがあります。旭川ふるさと納税の返礼品で家具を選ぼうと思っても、あの椅子も素敵、このソファも好み、と迷ってしまう。その気持ちはよくわかります。
 でも、インテリアを選ぶときは、家具の前に考えなければいけないことがあるのです。それは自分が「これからどう暮らしていきたいか?」ということ。
 家族は何人? 本当にこんな大きな家具が必要?といった疑問点から入るのもいいかもしれません。
 また、ゆっくり読書をする時間が好きなのであれば、それにふさわしいソファが向いています。たくさんのお客様を迎えて一緒に食事をしたいならば、大きなサイズのテーブルがいいでしょう。
 これからの自分の暮らしを考えることで必要な家具が見えてくるのです。
 そしてその時に大切なのは、ダイニングだけ、ソファだけ、ワークスペースだけを見るのではなくて、これから先20年の、自分のライフスタイルから考えていくということです。

自宅インテリアのつくり方プロセス

キッチンの一部のように見える大きなダイニングテーブル。10人が一緒に食事できるよう、2m60cmのテーブルを選んだ。【撮影/和田北斗】

 私の自宅、東川2M houseを例にとって、インテリアの組み立て方をご紹介しましょう。
 第一回目のコラムにも書いたように、この家は建築の設計とインテリアのセレクトがほぼ同時進行で進みました。
(リンク:【Vol.1】二拠点生活で知った豊かな暮らし方
 私が家のイメージの元にしたのは、北欧の平屋の家でしたので、インテリアも明るい印象の白木の家具が似合うと思っていました。
 2M houseというのは「2M = 2人とみんな」の家、という意味です。友人たちに来てもらいたい、滞在してもらいたいと思っていましたし、きっとそうなるだろう、と予想していました。
 たくさんの人で一緒にご飯を作り、みんなで食べるーーそのためには、大きなアイランドキッチンと10人座れるダイニングテーブルが欲しい。それがインテリアの中心。ダイニングとキッチンが主役なので、リビングは小さくてもいいし、ソファはなくても構わないと、自然に発想が浮かびます。
 こうして、ライフスタイルを先に思い描けると、必要な家具は自ずから決まってきます。たくさんの人が囲むテーブルは、がっしりとした厚みの無垢の木のテーブル。そのテーブルの材に合わせて、キッチンなどもオークの突板に。
 中心になる家具から発想して、次々に繋がっていきました。

何年使うか、で予算にメリハリをつける

 本物の材で、丁寧に作られた旭川家具のようなものはそれなりの価格がします。それは当然のことですが、良いな、と思った家具をすべて揃えるには予算が足りない、ということもあると思います。
 そんなときは、「何年使うか?」で予算にメリハリをつけることをお勧めしています。
 3年以内に買い替えるつもりならば、安価なものでもいい。でも、20年以上使うつもりなら、思い切って予算を割く。その2つに分けて考えるのです。
 中途半端な価格のものを選ぶと、気に入らなくなってもなかなか処分することができません。セレクトの基準も曖昧になり、でももったいないから、と気に入らなくても長く使うことになりがちです。
 そうならないために、家具は短期使用か長期使用の2択にしてみましょう。最初は高価に思えた家具でも、20年以上使うことを思えば、納得できるはずです。

屋外家具は安価なものを買うという選択肢もあるが、チーク材の経年変化を楽しむためにも長年使えるものをセレクト。眺めている時間のほうが使う時間より長い家具だからこそ、デザインも大切。【撮影/和田北斗】

オーダー家具という選択肢もある

  旭川ふるさと納税の返礼品で椅子を手に入れて使ってみて気に入ったら、それに合うテーブルが欲しい、ということもあるでしょう。
 既製品の中にないサイズであっても、旭川家具のほとんどの会社はオーダー家具にも対応しています。また、収納家具のように、空間にぴったりの物が欲しいというときも、オーダーの造作家具をお勧めします。
 木の素材を選び、サイズやデザインを相談し、自分だけの家具を作るーーそんなことができるのも、旭川家具には豊富な木材としっかりとした職人の技術があるから。
 オーダー家具はちょっと高めのハードルではありますが、まずは旭川家具をひとつ使ってみて、考えてみてはどうでしょう。
 オーダー家具を頼むときは、既製品のデザインやサイズを元にして相談すると、イメージからずれないものができあがります。

 

旭川家具の「ワカサ」で製作してもらったカウンター。建築の空間に合わせてオーダーした。ベッドやサイドテーブル、ベンチなども一緒に作ってもらった。【撮影/和田北斗】

インテリアはジグソーパズルのようなもの

 家具にしても小物にしても、自分がこれが好きだからと選ぶのであれば、それが立派な基準。でも、空間や条件や暮らし方に合うものを考えるのであれば、それはジグソーパズルの最後のピースを探すようなもの。好きなものという基準だけで選んだのでは、ぴったりのものを選ぶことは難しいのです。
 椅子1脚で暮らし方が変わるーーインテリアのおもしろさはそこにあります。何気ない時間がとても大切な時間になる。そんな家具を旭川家具で見つけてみませんか?

旭川ふるさと納税の旭川家具の中から、特に私の好きな家具、こう使って欲しいと思うものをセレクトしました。ファブリックも私が選んだ特別仕様のものをご紹介します。

【アルフレックス マレンコ】

アルフレックスのソファ、マレンコのひとり掛けサイズ。コロンとしたフォルムがなんとも可愛い。【撮影/和田北斗】

名作ソファ、マレンコとは?

 1971年に発売されたアルフレックスのマレンコはモダンデザインのアイコン的存在でもあります。イタリア人デザイナー、マリオ・マレンコの一瞬で描いたスケッチから生まれたというエピソードも楽しい。
 このマレンコ、生まれはイタリアですが、現在はアルフレックスの旭川工場で製作されています。日本で100箇所以上の改良が加えられ、現代の暮らしに合う品質にアップデートしてきました。
 簡単に取り替えができるカバーリングシステムや、マンションなどの搬入にも対応できるジョイントシステムも、日本で開発された点です。

和でも洋でも!スタイルを問わないソファ

 日本人から見ると、座布団を組み合わせたようにも見えるマレンコ。細い脚がないので畳に置いても安定感があり、和室にもよく合います。 
 また麻のファブリックはアジアンテイストのインテリアにもぴったり。一方で、黒やグレーのファブリックやレザーにすると、モダンなイタリアンらしさが際立ちます。
 2人がけ以上は左右の片アームユニットと中央のアームレスユニットの組み合わせなので、はじめはツーピースを買って、その後家族が増えたらスリーピースにするなどライフスタイルの変化に合わせて組み替えもできるソファです。

立体感のあるファブリックが今の気分!

 今回のShimoda’s choiceでは、マレンコの愛らしさを引き立てる質感のあるファブリックを選んでみました。シープスキンのようにも見える、モコモコしたファブリック。ひとり掛けのマレンコに座ると、柔らかい包まれ感で、なんとも気持ちいい! マレンコがまた違った魅力を見せてくれました。自分の居場所として、これ以上ないほどの心地よさと安心感です。
 こんな愛らしいマレンコも、ふるさと納税の返礼品としてセレクト可能なんて、素敵だと思いませんか?

アルフレックスの張り地サンプルから選んだ、モコモコと質感のあるファブリック。カバーリングシステムなので、別カバーをオーダーして、季節によって着せ替えるという楽しみ方もある。【撮影/和田北斗】

アルフレックス

マレンコ(MARENCO)※セレクト 本体生地:LMU-W

●シート、バックレスト、アーム :軟質モールドウレタン、硬質モールドウレタン、ウレタン
●カバーリング仕様(生地)

【下田さんのおすすめ】はこちら

返礼品番号:04303

寄附金額:¥1,450,000

サイズ:幅 1100㎜ 奥行 970㎜  高さ 660㎜(座面高さ 390㎜)

重量:35㎏

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